9月17日、第20回和歌山ボードゲーム遊戯会が催されました。
……なのだが、私は悲しい。
信頼していた部下に裏切られる日が来ようとは。
それは突然のことだった。
私は愛用しているシガレットボックスを開いたんだ。
すると……、そこに入れておいたはずの宝石がひとつも無くなっているではないか!
まさか、部下の誰かが?
いや、そんな……こと……あるはず……無い……と思いたい。
んが、仕方がない。
ここは徹底的に調べ上げて裏切り者を始末してやる!
マフィア・デ・クーバ ちゃらちゃらちゃらららら~♪
私は部下たちを招集し、一人一人問いただすことにした。
皆、なぜ集められたか分からないという顔だ。
しかし忠実なる部下だと思っていたこいつらの中に盗人が、裏切り者がいる。
もしかしたら一人ではないかもしれない。
心を満たすのは疑心暗鬼の感情。
もう、誰も信じられはしない。
私は沈黙を破り、部下たちに目を移した。
そして――、
「君が見たとき、ダイヤは何個入っていたかね?」
「君は……誰だね?」
「君はダイヤを取ったかね?」
ふむ、怪しい奴が居た。
私は至極落ち着いて、だがしっかりと眼光で串刺しにしながら命令する。
「持ち物をすべて出したまえ」
こうして宝石はすべて取り返した。
けれど犯人は複数人……。
私の心には大きな穴が空いていた。
信頼していた腹心たちに裏切られたという事実と現実。
もう、マフィアのボスであることがむなしくなっていた。
田舎に戻ろう。
純粋だった子ども時代の思い出が残る故郷に。
こうして私はマフィアのボスの座から降りたのだった。
~ Fin ~
田舎に帰ったものの、両親が他界した私には、粗末な木の小屋ふたつと荒れた土地しか残されていなかった。
しかもちょうど同じ時期に、土地を開墾しようと他に3人もの人間が集まっていたのだ。
その連中と酒をくみ交わしている内に、誰が1番成功するかという話題になった。
どいつもこいつも血気盛んな奴ばかり。
と言いつつ、私も久しぶりに競争心が湧いて来ていた。
面白い。
これでも一代でマフィアを築き上げた実績があるんだ。
この勝負でも絶対に負けやしない。
そして私には落ちぶれても付いて来てくれたワイフが居る。
2人で力を合わせればきっと……!
アグリコラ:リバイズドエディション
私は農作に目を付けた。
他の連中と同じことをしていては勝てやしない。
ブレずに自分の信じる道を行くしかない。
土地をたがやし、種をまき、収穫する。
そして手に入れた麦をパンに調理し、自分たちが食べるものも確保した。
時にはまなび舎で技術も身につけ、作業に役立てる。
とは言うものの、畑だけでは厳しいので、余裕が出て来たら家畜も飼うことにする。
今のところは破綻はない。
たが言い換えれば爆発力もそんなにない。
ライバルたちは家を増築し、家畜も沢山育て、しかも様々な恩恵にも助けられている。
一向に差が縮まらない中、私とワイフの間に待望の子どもも生まれた。
子ども成長することで手伝いをしてくれたものの、追い上げならず、期限の月日が経ち、私は1番になることはできなかった……。
だが、なんだか気分がいい。
汗水垂らして働くことの喜びを知り、家族が増えた。
これ以上の幸せはないと思う。
もちろん勝てなかった悔しさもあるが、それはひとつの結果に過ぎないのだ。
私は今回得た過程に満ち足りていた。
またこれからも畑を耕し、家畜の世話をしてゆくだろう。
息子のためにも、ここをより良いすばらしい故郷にしてやるのだ。
~ Fin ~
というわけで、今週のハイライトのみを抜粋はしてみました。
あっ、お酒は飲んでいませんよ。フィクションを交えてます。
もはやすべての卓を把握するのは無理ですし、ゲームのルール説明を書くよりもこっちの方が面白いかなぁと思いまして(^^;
毎回より良い記事を模索しています。
では、次回10月にお会いしましょう。
またのお越しをお待ちしています。
もちろん新規さんも大歓迎ですよ-☆
……なのだが、私は悲しい。
信頼していた部下に裏切られる日が来ようとは。
それは突然のことだった。
私は愛用しているシガレットボックスを開いたんだ。
すると……、そこに入れておいたはずの宝石がひとつも無くなっているではないか!
まさか、部下の誰かが?
いや、そんな……こと……あるはず……無い……と思いたい。
んが、仕方がない。
ここは徹底的に調べ上げて裏切り者を始末してやる!
マフィア・デ・クーバ ちゃらちゃらちゃらららら~♪
私は部下たちを招集し、一人一人問いただすことにした。
皆、なぜ集められたか分からないという顔だ。
しかし忠実なる部下だと思っていたこいつらの中に盗人が、裏切り者がいる。
もしかしたら一人ではないかもしれない。
心を満たすのは疑心暗鬼の感情。
もう、誰も信じられはしない。
私は沈黙を破り、部下たちに目を移した。
そして――、
「君が見たとき、ダイヤは何個入っていたかね?」
「君は……誰だね?」
「君はダイヤを取ったかね?」
ふむ、怪しい奴が居た。
私は至極落ち着いて、だがしっかりと眼光で串刺しにしながら命令する。
「持ち物をすべて出したまえ」
こうして宝石はすべて取り返した。
けれど犯人は複数人……。
私の心には大きな穴が空いていた。
信頼していた腹心たちに裏切られたという事実と現実。
もう、マフィアのボスであることがむなしくなっていた。
田舎に戻ろう。
純粋だった子ども時代の思い出が残る故郷に。
こうして私はマフィアのボスの座から降りたのだった。
~ Fin ~
田舎に帰ったものの、両親が他界した私には、粗末な木の小屋ふたつと荒れた土地しか残されていなかった。
しかもちょうど同じ時期に、土地を開墾しようと他に3人もの人間が集まっていたのだ。
その連中と酒をくみ交わしている内に、誰が1番成功するかという話題になった。
どいつもこいつも血気盛んな奴ばかり。
と言いつつ、私も久しぶりに競争心が湧いて来ていた。
面白い。
これでも一代でマフィアを築き上げた実績があるんだ。
この勝負でも絶対に負けやしない。
そして私には落ちぶれても付いて来てくれたワイフが居る。
2人で力を合わせればきっと……!
アグリコラ:リバイズド
私は農作に目を付けた。
他の連中と同じことをしていては勝てやしない。
ブレずに自分の信じる道を行くしかない。
土地をたがやし、種をまき、収穫する。
そして手に入れた麦をパンに調理し、自分たちが食べるものも確保した。
時にはまなび舎で技術も身につけ、作業に役立てる。
とは言うものの、畑だけでは厳しいので、余裕が出て来たら家畜も飼うことにする。
今のところは破綻はない。
たが言い換えれば爆発力もそんなにない。
ライバルたちは家を増築し、家畜も沢山育て、しかも様々な恩恵にも助けられている。
一向に差が縮まらない中、私とワイフの間に待望の子どもも生まれた。
子ども成長することで手伝いをしてくれたものの、追い上げならず、期限の月日が経ち、私は1番になることはできなかった……。
だが、なんだか気分がいい。
汗水垂らして働くことの喜びを知り、家族が増えた。
これ以上の幸せはないと思う。
もちろん勝てなかった悔しさもあるが、それはひとつの結果に過ぎないのだ。
私は今回得た過程に満ち足りていた。
またこれからも畑を耕し、家畜の世話をしてゆくだろう。
息子のためにも、ここをより良いすばらしい故郷にしてやるのだ。
というわけで、今週のハイライトのみを抜粋はしてみました。
あっ、お酒は飲んでいませんよ。フィクションを交えてます。
もはやすべての卓を把握するのは無理ですし、ゲームのルール説明を書くよりもこっちの方が面白いかなぁと思いまして(^^;
毎回より良い記事を模索しています。
では、次回10月にお会いしましょう。
またのお越しをお待ちしています。
もちろん新規さんも大歓迎ですよ-☆