8月19日に第31回和歌山ボードゲーム遊戯会が催されました。
すでに16時半からご来訪される方も居て、早々に会が開かれます。

まず卓が立ったのは、「桜降る代に決闘を」でした。
しかも新拡張セット込みでのプレイです。
両者ともにふるゆにを愛するプレイヤー。
お一人は遊戯会のスタッフSさんで、もっとふるよにをやり込みたいと思いつつ、なかなか出来ていないお方。
もうお一方はふるよにのイベントにも積極的に参加し、プレイも重ねている熟練者SKさん。
果たして勝負の行方はどうなるのか。
結果は――、Sさんも健闘なされて、1-1の引き分けに終わりました。
ふるよに熱は遊戯会でも盛り上がって行きそうです。

さて筆者は、まだ時間もあるというこで、他の方と「ラブレター」をプレイします。
基本的に2枚の手札から1枚プレイし効果を適用するというシンプルなカードゲーム。
しかしこのゲームの怖いところは、瞬殺をくらってしまうところです。
カードにより、脱落する効果が複数あり、実際、まだ一巡目なのに次々と脱落していったり、相手の効果が刺さったりして、悶絶し合います。
軽くても油断ならないのがこのゲームの怖さです。

さて、今回も新規のご家族さんもお見えになりました。
お父さんと娘さんですが、ボードゲームに慣れ親しんでおられるようで、「人狼」のご経験もあるとか。
早速「カタン」の卓が立ち、娘さんは大人たちに立ち向かいます。
筆者もゲームの合間に覗いていましたが、娘さんは並み居る大人たちに負けず、9点のところまで得点を伸ばしていました。
勝利の瞬間は見ていませんでしたが、おそらく娘さんの勝利に終わったと思います。
お子さんでも大人に勝ててしまう実力主義。
ボードゲームは下克上やで!

「ごいた」の卓が立ちつつ、筆者はKさんのテストプレイに参加します。
ただ、まだ発売前の作品なのでシークレットということで内容は書けません。
シンプルであるけれど悩ましい、傑作の予感がするゲームだということをお伝えしときます。
このようにテストプレイも可能ですので、作品をブラッシュアップされたい方はご利用ください。

お次は「東京ハイウェイ」の卓が立ちました。
世界でも複雑と名高い東京首都高速がモチーフの2人用ボードゲーム。
ふるよにで決闘をしたお二人が再び対じします。
このゲームは、柱を構成する建材と、道路を構成する建材があります。
その2つを合わせて立体的に構築してゆくのですが、相手の道路を自分の道路がまたぐと、その自分の道路の上に車駒を置けます。
10個ある自分の車駒をすべて置けたら勝利というわけです。
複雑に構築されてゆくハイウェイをあたかねエッシャーの騙し絵のようでした。
最初はお二人とも順調でしたが、このゲームを持って来てくださったSKさんが道路を崩してしまいます。
そうなるとペナルティが発生し、落とした数だけ柱の建材を相手に渡さなければなりません。
そして崩した道路を元通りにしなければならないのです。
大量の建材を失ったSKさんが不利なのは一目瞭然でした。
このままSさんが逃げ切るのかと思われた時、Sさんも道路を破壊してしまったのです。
それによりSKさんも建材を取り戻します。
そしてそのまま息を吹き返したSKさんの勝利となりました。
ボードゲームは最後まで何が起こるか分からないのが熱いですね。

他の卓では、夏らしいカードゲーム「
HANABI」がプレイされてました。
これは協力ゲームで、団結して見事な花火の打ち上げを目指します。
果たして、花火は打ち上がったのかな?

次に筆者は「お邪魔者」の卓に参加しました。
これも正体隠匿系ですが、先ほどの娘さんのご要望でした。
やはり心理の読み合いに長けているのか(ゴクリ)。
3回ラウンド勝負中、筆者は2回ともお邪魔者。
正直お邪魔者として動き出すタイミングがいつなのかあまり分からず、1回目は何も邪魔せぬままに。
2回目はゴールカードを覗けたので、お邪魔者としての正体を明かし覚悟で邪魔に入ったものの、封印されたり、後一歩で通路破壊が間に合わなかったりして、勝てませんでした。
最後は普通の鉱夫。
3回目で皆さんもコツをつかみ、読み合い邪魔し合いが白熱します。
しかし普通の鉱夫と思っていた方が封印されていた時、お邪魔者であるはずのKさんがそれを助けるという展開が。
そこで筆者たちに混乱が発生。
誰を信じていいものか分からなくなりつつ、ゴールカード目前の通路も誰も所有していない状況で停滞します。
しかし最終的に、お邪魔者の工作を振り切ったAさんが通路を出し、劇的な勝利となりました。
やはり助けたのはブラフだったらしく、筆者は見事に悩まされましたね(^^;

卓にも「5枚キッレ」「バトルライン」「ドワスレ」「カルカソンヌ」「アクワイア」と立ち、会は賑やかさを増してゆきます。

筆者は次に「キャプテンダイス」に挑みました。
これは場に並んだ財宝カードをダイスで予約し、カードで戦闘をおこない獲得するというもの。
まず、みんなで一斉に手持ちの6個のダイスを振ります。
場の財宝カードには2つのダイス目が記されていて、それと同じダイスを置くことで予約出来るのです。
ただし、その予約された財宝カードが3列並ぶと、呼び鈴が鳴らされ終了。
次に戦闘フェイズに入ります。
戦闘フェイズではみんな同じ構成の手札から伏せて予約した自分の財宝カードに置きます。
そしてオープンするわけですが、戦闘カードにある数値の小さい順から発動しますので、何も出来ないまま財宝を奪われることもあるのです。
最初のダイスを振るフェイズでも、筆者は目を出すので必死で、手前の財宝カードしか見る余裕がなかったり。
スピード感あるアクション性と、戦略要素のある戦闘と、二度美味しいダイスゲームでした。

次に「コロレット」をプレイします。
これはプレイ人数分用意された横列に、山札から引いたカードを並べてゆくというものです。
もうひとつのアクションとして、山札から置く代わりに、場の列に並んでいるカードを取るというものがあります。
カードには7色のカメレオンが描かれていて、同色を集めれば高得点になります。
ただし、7枚以上集めると点数にならなかったり、最終的に点数になるのは3色まてで、余分なカードは逆に失点になってしまいます。
それぞれ自分に有利な色カードを集めたいのですが、置くのと取るのとは両立出来ないので、自分に有利な場札を奪われたり、自分が育てようとしている列にいらない色カードを置かれてしまったり。
あるいは早々にカードを獲得して降りたり。
ですがチキンハート過ぎても点数が稼げないので悩ましいところです。
ルールはシンプルですが、悩ましく楽しいカードゲームでした。

遊戯会も終盤にさしかかり、「ブラフ」「航海の時代」「ラミーキューブ」「ロッカレイル」の卓が立ちます。
ラミーキューブは、スマホのタイマーアプリを中央な置き、数ラウンドおこなわれていました。
その様は、なんだか麻雀のプレイ風景を思わせます。
ブラフも大人たちに混じり、娘さんが健闘していたようです。

また、ロッカレイルのカードデザインには感銘を受けました。
カードは六角形なのですが、表面に線が3本入っていて、まるでキューブのような立体感があるのです。
それは描かれている同じ色の線路(何には2色のもある)を繋げてゆくというシンプルなものですが、その立体感を生かし、カードを重ねるとまるで2階層になっているように見えるのです。
その立体感あるデザインと発想はすごいと思いました。
これで街建設的なものが出来るのではないかと夢想してしまいます。

さて、これにて今回の和歌山ボードゲーム遊戯会はお開きとなりました。
常連さんも新規さんもお久しぶりの方も、お暑い中来てくださりありがとうございました。
皆さん楽しんでいただけたようで何よりです。

また9月にありますので、よろしくお願いします。
「持って来たやりたいゲームばかりしてしまい申し訳なく」という方がおられましたが、やりたいゲームをするでいいと思います。
他の皆さんもそうですし、元々和歌山ボードゲーム遊戯会の目的のひとつに、所有しているけれどやれないというのを解消するというのもありますので、ご遠慮なくどうぞです☆

それではまた次回にお会いいたしましょう^^
以上のレポートは久しぶりのクサカでした!